http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100107-OYT1T01164.htm




旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
直前号(一客一亭@パラパラ漫画風)は
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こちらから御覧になれます。

2010年6月12日号(第388号)
今週のテーマ:
平城遷都1300年祭へGO!
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新)。第26回のテーマは「空海さんの謎」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 ナマステ〜(笑)。
 5月23日以来、3週間にわたって「週マ」を更新できず、誠に申し訳ありませんでした。

 実は目下、空海小説の執筆が佳境に入りつつありまして、ほとんど朝から晩まで暇さえあればパソコンに向かっているような状況です。

 また、こういう忙しいときに限って新しい仕事が次々に舞い込むもので、目下、複数の新プロジェクトを抱えております(某財団法人の理事就任映画の製作スタッフ、大学生が使う教科書の「インド」の項目執筆など)。

 しかし忙中閑ありで、この3週間のあいだには信州の山小屋へ行ったり、アルジェリア大使の公邸におよばれしたり、千葉市立美術館で開催中の「伊藤若冲展」を観賞したり、マジシャンのスティーブ・マーシャル氏やファッションデザイナーの岡正子さんとゴハンしたり、50〜60人のインド人とディナーパーティーを堪能したりなどなどなど、楽しい日々を過ごしておりました。

 ……で、本日の「週マ」のテーマは、今週の始めに行ってまいりました奈良プチ旅行です。

 今年は言わずと知れた「せんとくんイヤー」、もとい、「平城遷都1300年」でございます。

 そうだ 京都、もとい奈良、行こう。

 というわけで「思い立ったが吉日」とばかり、勢いで行ってまいりました。

 旅の最大の目的は、空海様も乗ったあの遣唐使船の原寸大復刻版をこの目で見ることだったのですが、そのほかイベントが盛りだくさんでしたよ〜。

 百聞は一見にしかず。まずは平城宮跡で撮った写真をご覧ください♪


Photos@平城宮跡


  
(左)朱雀門から見た大極殿 (右)復元された大極殿前にて、官二位三位の衣裳でコスプレ
してみました。衣裳は300円で貸してもらえます(男性用、子ども用もあり)


  
大極殿(左写真の建物)と朱雀門(右写真の建物)のあいだの広大な敷地を、ナント電車が
ひんぱんに通っています。そこを観光客がぞろぞろ。これはちょっとアブナイのでは……


  
(左)トラムの前を歩く衛兵たち(なんというミスマッチ) (右)東側に張り出すような形で作られた「東院」。
これが日本庭園の原型となり、また皇太子を意味する「東宮」の語源にもなったのだそうです


  
(左)復元された朱雀門。当時はこんな門が全部で12か所もあって、7,000人もの役人が
それらの門をくぐって通勤していたんですって (右)大極殿から遠く朱雀門を臨む


  
大極殿の中に展示された、実物大の“しゃちほこ”模型(左)と、
高御座=たかみくら=天皇の玉座(右)


  
(左)復元された奈良時代の宮内省の建物(の一部) (右)奈良時代の「役人のお仕事」を
体験。木簡(もっかん)に字を書くお仕事です。字が上手いと出世できるんだそうですよ〜


  
(左)原寸大に復元された遣唐使船。ここに約150人が乗せられました。内部の様子などの
詳細は、一切わかっていません (右)周囲は今なお発掘調査中(現在進行形)です!
 さて、中学高校の日本史の授業で習ったように(笑)、平城宮は奈良時代に皇居があったところ。
 しかし794年に都が京に移されると、あたりは次第に荒廃し、やがて皇居がどこにあったかすらわからない状況になってしまったのです。

 ところが1889年(明治22年)、当時、内務省や奈良県の技師をしていた関野貞さん(せきの・ただし、のちの東京帝国大学教授)が、

ここが平城宮の跡地じゃ!

という口調だったかどうかは知りませんが(笑)、皇居があった場所を特定。

 現在は文化庁の指導のもと、全額国費で遺跡の整備と建物の復元が進められているわけですねえ。

 ちなみに2010年6月現在までに、第一次大極殿、朱雀門、宮内省地区、東院庭園地区は完成し、今なお発掘調査が続行中というわけです。
  
(左)トラムから愛嬌をふりまくせんとくん (右)思わず買ってしまっただっこちゃん型せんとくん


  
(左)こちらは駅で見かけたせんとくん (右)こんなブロックも発売されたみたいです。欲し〜!


  
せんとくんのカフェラテ。少しずつ崩れてゆくその姿に、もののあはれを感じますなぁ(笑)


  
お茶に栄養ドリンクに八面六臂の大活躍。お疲れさま、せんとくん!(笑)
 そして、忘れてならないのがコレですよ、コレ!
 奈良の都へ行ってまで、性懲りもなく顔ハメを堪能(爆)。

 っていうか、こんなところにまで顔ハメが置いてあるとか、本当にヘンな文化ですよね。
 奈良時代には……さすがになかったんでしょうけどねえ(苦笑)。
  
(左)役人or庶民の役柄を選べる顔ハメ (右)遣唐使顔ハメ



当時の貴族の様子をあらわした顔ハメ。後方の大仏開眼供養壁画と合わせるとかなりの力作です!
※仏像の足下、正面中央に見えるのは、来日したインド人の高僧・菩提僊那(ぼだいせんな)ですね


    
オマケ画像@奈良公園。吉永小百合さんの往年の珍曲『奈良の春日野』がピッタリ(爆)
 なお、平城宮跡の会場をすべて見てまわろうとお思いならば、歩き慣れたウォーキングシューズ+UV対策バッチリで参戦なさることをお薦めします。

 なにしろ、広大な敷地!
 しかも、基本は徒歩!(※但しお年寄りや体の不自由な人などはトラム使用可)
 ほとんど日蔭がないので、メッッッチャ暑い

 また、アトラクションが多く(奈良時代のお仕事体験、遺跡発掘体験、遣唐使船乗船、奈良時代のコスプレなど)、そのなかには予約が必要なものも含まれますので、時間には余裕を持ってのぞみましょう。

 ワタクシメは遺跡発掘体験を除くすべてのアトラクションを制覇いたしましたが、いや〜、なかなかハードでした。ハンパなく体力を要します。

 1日3食+10時と3時のお菓子+夜はお酒を摂取していたにもかかわらず、走ったり歩いたりで2日間で1.5キロ痩せましたからね〜。痩せたい人にはオススメかも知れません(笑)。でも、くれぐれも水分補給はお忘れなく。

 さあ皆さん、この夏はぜひ奈良に行きましょう。
 あのせんとくんが、きっとアナタを待ってますよ〜(爆)。

★「平城遷都1300年祭」公式ウェブサイト
 http://www.1300.jp/index.html


 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


梅雨を前にしてママリンが買った
新しい傘をチェックするブーパン

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2010年6月12日
山田 真美
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