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2009年11月27日号(第364号)
今週のテーマ:
シベリアサーカス+豪華なオマケ
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新予定)。第19回のテーマは「若い時の苦労は買ってでもしろ」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 友人の大島幹雄さんがプロデュースなさったシベリアサーカスを見るため、愛知県犬山市の野外民族博物館「リトルワールド」まで足を伸ばしてきました。

 シベリアサーカスは世界最北端に位置するサーカス団です。
 
リトルワールドで今月29日まで興業中のシベリアサーカス
 大島さんについて少し書かせていただきますと、彼はインドマジックにもたいへん造詣が深く、私との縁もマジックつながりなんですよ。

 もっと詳しく言えば、インド史上最強の魔法使いであるP.C.ソーカつながりなのですが、拙著『インド大魔法団』『マンゴーの木』を読んでいらっしゃらない方には、ソーカはおわかりにならないかな?

 大島さんと私は、ときどき高円寺あたりの昭和の残像のようなバーで飲んでいます。するとそこへ怪しげな黒マントに鷲鼻のジャーナリストもやって来たりして、みんなでヒソヒソとマジックショーの計画なんか立てているわけ。

 ……面白いでしょ(笑)。

 先日の呑馬術の情報も、そんな飲み会の席で仕入れたんですよ、実は。

 大島さんご自身は早稲田大学でロシア文学を修めたという、かなりユニークな方なのですが、サーカスを招聘するために呼気も凍りつくほどの厳寒のシベリアへ行き、命がけ(?)でサーカス団をスカウトしてきたなんて話を伺うと、マネー(損得勘定)だけでなく、それ以外のモチベーションでも動くことのできる正統な酔狂人だなあと思いますよ、ホント。

 サーカスを見るために地球の裏側まで何千キロも飛んで行ってしまう姿勢に、私は深いシンパシーを感じるわけです、ハイ(笑)。

 大島さんとは近いうちに仕事でコラボする予定ですので、詳しくはまたお知らせします。

 せっかくリトルワールドまで行ったので、サーカス終了後は時間の許す限り園内を散策

 「野外民族博物館」と謳っているとおり、ここには世界中の建築物が再現されており、ぐるり一巡するだけでナンチャッテ世界旅行を体感できる仕掛けになっているのです(笑)。

 その国の食事もできるし、民族衣装体験もできます。

 私はフランスアルザス地方のレストランでボジョレーの赤を飲み、インドレストランで茄子カレーを食べ、さらにガネーシャのキーホルダーを2つ購入。

 サイコロを同時に3つ振り、出た目の組み合わせで占うという珍しいブータン式占いも体験しました。
  
(左)バリのヒンドゥー寺院 (右)チベット風のストゥーパ(卒塔婆)


  
ブータン式占い、1回100円。私の運勢は「小吉」でした


  
園内にはワニやダチョウ、カンガルー肉が食べられるレストランもあります。
ベジタリアンの私はもちろん肉はパスして、一路、顔ハメへGO!(笑)
 ……というわけで、シベリアサーカスを見るためにわざわざ愛知県を訪ねましたが、そのまま東京にとんぼ返りするのは、ちょっと惜しい。

 実はですネ、愛知県には前々から一度は行きたい場所があったんですよ。
 その場所とは、ズバリ、江南市木賀町にある布袋(ほてい)の大仏です。

 前にたまたま何かのサイトで見て以来、なんだか妙に気になっていたんですよね。

 で、今回はサーカスのオマケに、思いきって大仏さんのある場所まで足を伸ばしてみることにしました。
 
住宅街のなかに自然に溶け込んでいますが……目を凝らしてよく見ると、ありました!大仏さんが!
 周囲の住宅街に溶け込んでいるというか、けばけばしい色彩が全くないので、ボーっと歩いていたら気づかずに通り過ぎてしまいかねない地味な佇(たたず)まい。

 しかし、一旦その存在に気がついてからマジマジと拝見すると、なかなかどうして特徴のあるお顔立ちをしておられます。

 しかも、真横から見ると大仏と住居が完全にくっついて、どことなくスフィンクスのような見た目になっているのも乙なもの。

 まさか住居と一体型になった大仏様!?
 ……ということはさすがにないでしょうが、実にユニークなデザインではあります。
  
正面から見た布袋の大仏。遠近法を使って頬を合わせていますが、
実際には高さ18メートル(私の身長の約11.4倍)もあるとのこと


 
(左)横から見たところ。大仏の背中と住居が完全にくっついています (右)江南市観光協会が立てた看板
 江南市観光協会が立てた看板によれば、「布袋の大仏」とは、昔このあたりに住んでいた前田秀信さんという方が夢のお告げによって個人で建立なさった大仏で、戦後間もない昭和29年開眼ということのよう。

 高さ18メートルということは、東大寺の大仏より2メートル高い計算になります。

 この大仏、正式名称を「御嶽薬師尊」と言うそうです。
 ということはつまり、御本尊は薬師如来なんですネ。

薬師如来なのに布袋とはこれ如何(いか)に?」
 ……と不審に思って調べたところ、このあたりはかつて布袋という地名で呼ばれていたんですって。

 そこから単純に「布袋の大仏」と呼ばれるようになったのであって、例の七福神の布袋とは無関係のようでした。念のため。

 それにしても、私財を投じてこんな大きな仏像を建立しようという方がいらっしゃるとは、いやはや世間は広いものですねえ。



今回の旅の途中でいただいたモノ。ベストワンは岩魚酒(焼いた
岩魚を10分ほど漬けこんだ熱燗=写真左中央)でした!
 あっ、そうそう。今回は愛知まで高速道路を使って行ったのですが、途中のサービスエリアで面白グッズを2つ見つけましたよ。

 ひとつは漢字のストラップ
 
 売り場(というか陳列棚)を見たところ、棚の一面に横7個×縦5列=35種類。
 それが4面ということは、全部で140種類の漢字(のストラップ)が販売されていたみたい。

 たった140種類しかバリエーションがないにもかかわらず、「真」も「美」も簡単に発見(苦笑)。
 のみならず娘の名前(「里」+「愛」でリアと読みます)も、アッサリ見つかりました。

 そういえば、「子どもの名前に使いたい漢字は何ですか?」というアンケート(2008年)で、「愛」は第2位、「美」は第4位、「真」は第12位に入っていたようですから、140位に入るのなんて朝飯前ってことよネ〜(笑)。ちなみに「里」の順位は不明です。

 ともあれ使えそうなストラップだったので、4文字とも「お買い上げ〜」(笑)。
 「里」と「愛」は言うまでもなく娘へのお土産です。

 ちなみに私は金具部分を付け直し、ストラップとしてではなくピアス及びペンダントトップに作り直して使う予定ですよ。
  
漢字のストラップ。「真」と「美」と「里」と「愛」をゲット!
 サービスエリアで発見したもうひとつの面白グッズは、吉本興業が売り出し中の「オモシロクナ〜ル」と「ヨクスベ〜ル」。

 どちらも風邪薬風のパッケージに入ったラムネ菓子なんですが……箱の裏側に印刷された成分を読んで大笑い

 * ウケテショウガアレフェン/150ナ〜ル
 * ワライトマラフェン/150ナ〜ル
 * ミンナエガオナール/30ナ〜ル
 * ドカンウケルン酸/15ナ〜ル
 * スベリシラズン酸/15ナ〜ル
 * コナイウケルノナーゼ/5ナ〜ル
 * スベルキセン/2ナ〜ル

って、ちょっと見、かなり本物の薬品っぽいんですけど(笑)。

 個人的には「ヨクスベ〜ル」より「オモシロクナ〜ル」のほうが面白いなと思いました。
 どちらも買わなかったけど(笑)。
  
(左)「オモシロクナ〜ル」と「ヨクスベ〜ル」のパッケージ (右)「オモシロクナ〜ル」の効能
 そんなこんなでシベリアサーカスと、それに続く、オマケと呼んでしまうには豪華すぎるオマケの数々を堪能したところで、そろそろ11月も終わりです。

 ああ、早いところ年賀状をデザインし、それから『ブリタニカ年鑑』のインドの政治経済の原稿(年末恒例のお仕事です)を書き終えねば!

 皆さまも、きっとお忙しい毎日をお過ごしのことと思います。
 インフルエンザや風邪には十分に気をつけて、元気に師走に突入しましょうネ。

 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


いわゆるひとつの「似た者夫婦」?

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2009年11月27日
山田 真美
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