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2009年11月21日号(第363号)
今週のテーマ:
最近の講演会(覚え書き)
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新予定)。第19回のテーマは「若い時の苦労は買ってでもしろ」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 このところ立て続けに講演会をさせていただいております。

 そろそろどこかにメモっておかないと忘れてしまいそうなので(汗)、以下、簡単な覚え書きです。

★11月3日(火)明治学院同窓会千葉中央支部 年次総会基調講演
講演タイトル:「第二次世界大戦末期、オーストラリアで」

 カウラ事件についてお話してきました。

 年代的に戦争を知っている方が多く、質疑応答のコーナーでは、「学校で生きて虜囚の辱めを受けずと教わった」という想い出話や、学童疎開の体験談なども飛び出して議論白熱。
  
明治学院同窓会千葉中央支部の年次総会にて
★11月6日(金)長野県上田染谷丘高校国際教養科1・2年生 キャリアガイダンス
講演内容:「私はこうして独学で英語をマスターし、自力で海外留学した」

 染谷丘と書いて「そめやおか」。
 真田藩で有名な上田市に古くからある高校です。

 今回、私を講師として招いてくださったのは、同校で英語科教諭をつとめる宮本由美子さん
 由美子さんは、何を隠そう私の高校時代の親友です。

 高校時代の私たちはクラスで最も勉強しない生徒だったのですが、子育てが終わった頃になって何故かふたりとも一念発起し、それぞれ大学院に進学。

 右肩上がりに少しずつ「やる気」が上昇してきた、いわば遅咲き人生仲間と言えるかも知れません。

 今回の講演では、「人生で実行して欲しいこと」として次の3つを挙げました。

(1)ロングスパンの目標を持つこと(=長期計画)。
(2)智恵や情報、体験などをほかの人たちとシェアすること(=社会貢献する)。
(3)ときどき心の中を大掃除をすること(=先入観を捨てる)。
  
長野県立染谷丘高校国際教養科の1〜2年生を対象としたレクチャー
★11月7日(土)長野市立高等学校創立90周年記念式典 記念講演(90分)
講演タイトル:「夢みる力〜私はこうして小学校時代の夢を実現した」

 ここでは私自身の学生時代の体験をお話したうえで、「チャンスには後ろ髪がない」という西洋の諺を紹介しました。

 西洋では、しばしばチャンスを鬣(たてがみ)のない馬の姿であらわします。

 人生のチャンスはすべての人のもとに訪れる。
 けれどもチャンスには後ろ髪がない。
 だから一瞬でも迷っているとチャンスはその間に逃げてしまう。
 あとで掴もうとしても、後ろ髪がないから掴みようがないのだ。
 チャンスを掴みたいと本気で願うのならばチャンスの前髪を捕らえろ

……という諺です。なかなか含蓄のある教えだと思いませんか?

長野市立高等学校創立90周年記念式典における記念講演


  
(左)講演中のひとコマ (右)小学校時代の恩師(国語科)・竹内次雄先生が聴講に来てくださいました
★11月9日(月)長野市一日消防長 記念講演
講演タイトル:「人生が180度変わる瞬間〜そのとき男達は何を決断したか」

 カウラ事件について解説し、危機に際して瞬時にみずからの意思でYes/Noの判断を下すことの難しさと、日本人的メンタリティーについて問いかけました。

 火災や事故の現場で瞬時に適切な判断を下さなければならない消防士という職業柄でしょうか、カウラ事件の事例を深く受け止めてくださったようでした。
  
長野市の一日消防長として、消防士さんたちの前でカウラ事件について講演
★11月10日(土)第11回図書館総合展 講演&シンポジウム
講演タイトル:「『オタクの』の時代の図書館経営」

 趣味嗜好が多様化・細分化した現代はオタクの時代であるという前提のもと、

「現代はあらゆる分野で細分化が進行している。誰もが持つ共通の趣味嗜好は、もはや存在しない。ある意味において、今や誰もが大なり小なり『オタク』なのである。現代人には、ひとつのテーマに特化した図書館が必要だ。そうした図書館を、私は『オタク図書館』と命名する」

と定義し、「オタク図書館」という新語を数百人の観衆の前で発表しました。

 さらにオタク図書館の例として、

(1)空海関連・密教関連の資料がそろった高野山図書館
(2)戦争関連の資料がそろった防衛省防衛研究所図書館
(3)ヒマラヤの山中にある仏教図書館

などの例を挙げて、今後の図書館の在り方を提言しました。
  
第11回図書館総合展‐学術情報オープンサミット2009における講演



続いて行なわれたシンポジウム(左から慶大教授の上山信一先生、東大教授の根本彰先生、
アカデミックリソースガイド編集長の岡本真さん、私、国立公文書館館長の高山正也先生)
★11月21日(土)日本文化デザイン会議2009 渋谷・青山プロジェクト@青山学院アスタジオ
講演タイトル:「今、どんな遊びをしていますか?」

 私の場合は「遊び」や「趣味」にのめり込むと、やがてそれが書籍として残り、結果的には「仕事」として評価されます。

 だから基本的に遊びと仕事は一直線上にして不可分な関係なのですが……。

 とは言え、今日は「最近夢中になっている遊びをひとつだけ教えてください」というテーマだったので、先日の呑馬術の発展形で、

「インド人にマジックらしいマジックをしてもらおうとプロデュース中。できれば呑象術をネ(笑)」

という話をしてきました。

 本格的な遊びの話をするなら、やはり呑象術ぐらいブッ飛んでいなくちゃネ(笑)。
  
すっかり「お約束」となりました(笑)、日比野克彦さんとのツーショット
 というわけで、以上、最近行なった講演会のまとめでした。

 今日はこれから名古屋へ向かいます。
 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


扉のあっちとこっちに離れ離れ!
どうするブースケ!?

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2009年11月21日
山田 真美
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