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2010年8月23日号(第395号)
今週のテーマ:
山小屋の夏休み(前編)
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新)。第27回のテーマは「人間と占い」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。

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――講演会のお問い合せはまでお気軽にどうぞ♪――
(1) 日本文化デザインフォーラムのメンバーによるリレートーク
9月4日(土) 山田真美の出番は14:00〜14:50(共演は大樋年雄氏・榎本了壱氏・鏡リュウジ氏)@東京芸術大学美術学部第一講義室 ※天下の芸大を見学しがてら(笑)遊びにお越しください。
(2) ナマステ・インディア山田真美インド講演会
9月25日(土)15:00〜16:30@たばこと塩の博物館 ※「500人の魔法使いから教わったこと」をテーマに、秘蔵写真をふんだんに使ってインドの不思議をお話します(博物館料金:大人100円)。


  
 猛暑の東京を脱出し、半月ほど信州の山小屋で過ごしましてきました。

 目に映るものは空の青と森の緑だけ。
 聞こえてくるのは、降るような“せみしぐれ”と……なぜか音程をハズして鳴くウグイス。

 嘘みたいな話ですが、ウグイスにも生まれつき音痴なヤツがいるんですよね。
 今年、うちの山で生まれた子は、どういうわけか聞くに堪えない音痴みたい。

 そういう音痴な子を捕まえて来て歌のうまいウグイスと一緒の籠の中に入れておくと、やがて音痴が治るって話ですが……本当かなあ?

 歌のうまいほうが音痴なほうに引きずられるなんてことは、ないんでしょうかねえ(笑)。

 それはともかく、山小屋に着いた私たちを待っていた最初の仕事は庭の草刈りでした。

 あまりにも大量の雑草(しかも背丈は2メートル以上!)をいちいち手で刈っている暇などなかったので、雪上車(自家用)で踏みつぶしましたよ。
  
雪上車で雑草を踏みつぶしたあとの庭は、ブースケ&パンダの遊び場に変身!
 草刈りのお次は不用品の整理です。

 我が家では、この17年間で6回の引っ越しをし(長野市内→ニューデリー市内→ニューデリー市内→ニューデリー市内→都内→都内→都内)、そのたびに不要になったものを片っ端から山小屋に運んで来ては、

とりあえず

と言いながら土蔵や屋根裏部屋に仕舞い込んでいたのですが、このたび、ついに収納スペースがパンク状態と相成りました(トホホ)。

 それらの不用品を、朝から晩まで3日間(!)かけて文字どおり完全燃焼したわけです。

 面白いもので、10年前にはどうしても燃やせなかった物を今回はアッサリ燃やせたり、燃やすことによって予想もしていなかったようなスッキリ感が得られたり。

 ただし以下の3点は、さすがに火中に投げ込む気になれず、すんでのところで命拾い(?)しました。

(1)女子高時代のセーラー服
 ※うちは制服のない高校でしたが、一応「標準服」というものがあったのです。
  私は普段は私服で過ごし、入学式と卒業式の日だけセーラー服を着ました。

(2)幼い息子が可愛がっていたTweetyのぬいぐるみ

(3)1986年に某ファッションビルの「夏のイメージウーマン」を務めたときの等身大マミリン看板

 以上の3点は昭和の想い出として、書斎の片隅に半永久保存することにしますよ。
 ……と思いきや、よく考えたら息子は平成生まれでした(笑)。
  
3日かけて不用品を燃やしました。炎のまわりでマイムマイムを踊りたい気分


  
息子愛用のTweetyはお洗濯。等身大マミリン看板も捨てずに取っておくことに……


  
(左)高校時代のセーラー服。古臭いというか、時代を感じさせるデザインです
(右)保存状態が悪く湿ってしまった本などは、樹の下に広げて陰干しに……
8月7日(土)

 家の中も外もキレイになったところで、花火大会(その1)へと繰り出しました♪

 場所は、野沢菜発祥の地としてその名を知られる野沢温泉の近くの北竜湖
 ここは周囲をすべて山に囲まれているため、打ち上げの音が山にこだまして大迫力なんですよ。

 花火大会へはブースケとパンダも連れて行ったのですが、去年と今年で明らかに違っていたのは、ブースケ(7才♂シーズー)が打ち上げ花火を意識して“観賞”するようになったこと。

 下からヒュルヒュルと上がってゆく火の玉をじっと目で追い、夜空でドーンと開いた花火を真剣に見つめるその様子は、まるで小さな子どもみたい。

 人間と一緒に暮らしているうちに、ブースケは少しずつ進化して人間に近づいているのかなぁ。
 そう思うと、なんだかいじらしいですネ。

 その点、パンダはまだまだです(苦笑)。
  

  

  
真剣な表情で打ち上げ花火を見つめるブースケ(の後ろ姿)@北竜湖
8月10日(火)

 今日は恐ろしく暑い1日でした。山小屋滞在中、おそらくこの日がいちばん暑かったんじゃないかな。

 よりによってそんな日に、無謀にもひまわりを見たくなって新潟県津南町の「ひまわり広場」へとドライブするなんて、酔狂にも程がありますよねえ。

 実は、今から2〜3年前に車でこの近くを通りかかったとき、一面に咲き乱れる黄色い花が窓越しに見えたんです。

 以来、「一度ゆっくり訪ねてみたい」と思っていたわけなのですよ。

 しかし、この日はとにかく暑すぎて、畑の中を歩いているだけで全身が溶けてしまいそうでした。

 インド仕込みの私が言うんだから間違いありません。その暑さは半端じゃなかった。
 「ゆっくり」滞在するはずが、たったの10分で早々に退散してしまいました。

 それにしても最大の気がかりは、あの炎天下、ひまわりのゆるキャラ「つなっぺ」の全身着るぐみに入っていたお兄さんが無事にサバイバルできたかどうかってこと。

「つなっぺの中のお兄さ〜ん。その後、お元気ですか〜?」

 夏らしい雲が空一面に湧いている、頭の中がからっぽになるほどただただ暑い、そんな日の出来事でした。
  
これぞ夏の空!


  
ひまわりと、その後ろ姿



津南ひまわり広場のゆるキャラ「つなっぺ」と。中のお兄さんは、さぞかし暑かっただろうなあ……
8月13日(金)

 それにしても、山小屋は静かです。ここだけ時間が止まっているみたい。

 お盆休みが始まって、帰省ラッシュで日本中の道路が渋滞しているというニュースが流れているけれど、まるでどこか外国の話のように実感がありません。

 そんな盛夏の1日、小さな山を2つ3つ越えて、ニック(作家で探検家のC.W.ニコルさん)のおうちへ遊びに行きました。

 ニックと私はもともとクジラつながりの関係で、ほぼ30年来の友達なのですが……私にとってはBig Brotherと言ったほうがニュアンスが近い感じかな。

 今夜はニックの手料理(野菜はすべて自家製)と、これまたニック作のシングルモルト・ウィスキー(15年物)、その名も「Nicol's Drum」を堪能しながら、人生について、創作活動について、森について、語りつくしました。

 これぞ至福の時。持つべきものは生涯を通じて語り合える友達ですよ、ホント。
  
私の“Big Brother”こと、作家のC.W..ニコルさんと、ニコルさんのおうちで♪
8月14日(土)

 さて、今日は娘のお友達が遊びに来てくれたので、みんなで花火大会(その2)へGO!

 場所は千曲川の河川敷です。

 この花火大会はなかなかオススメですよ。スペースはゆったりしているし、川辺に吹く風は気持ちいいし。
 友達が遊びに来てくれたら必ず連れて行くことにしているぐらい、大好きな花火大会なんです。

 ところがこの日は空模様が芳しくなく、

(これはちょっとマズイかも……)

と心配していたところ、案の定、夕方から霧のような雨が降り始め、花火大会が始まった直後に嫌がらせのように本格的なザァザァ降りに。

 しかし、一旦始めてしまった花火大会を途中でやめられるはずもなく、この日は生まれて初めて全身ずぶ濡れになりながらの花火観賞となってしまいました。

 しかも花火大会が終わった途端に雨が止むって、何なの、このふざけた天気は。

 まっ、大雨の中で見る打ち上げ花火も、それはそれで風情がありましたけどねっ(←負け惜しみ)。
 それに、何もこれで夏が終わったってわけじゃなし。

「こうなったら、次の霊仙寺湖花火大会に期待するぞ〜!」

 そう、心の中でつぶやいた私でした。
  

  
写真で見ると雨が降っていることが全然わからないのが癪に障ります(苦笑)
 果たして霊仙寺湖で千曲川のリベンジはできるのか?

 この続きは「週マ」第396号で♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


このニオイ、わりと好き♪

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2010年8月23日
山田 真美
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