2010年8月31日号(第396号)
今週のテーマ:山小屋の夏休み(後編) |
★ 仏教エッセイ ★
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真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新)。第27回のテーマは「人間と占い」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。 |
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――講演会のお問い合せは までお気軽にどうぞ♪――
(1) 日本文化デザインフォーラムのメンバーによるリレートーク
9月4日(土) 山田真美の出番は14:00〜14:50(共演は大樋年雄氏・榎本了壱氏・鏡リュウジ氏)@東京芸術大学美術学部第一講義室 ※天下の芸大を見学しがてら(笑)遊びにお越しください。
(2) ナマステ・インディア山田真美インド講演会
9月25日(土)15:00〜16:30@たばこと塩の博物館 ※「500人の魔法使いから教わったこと」をテーマに、秘蔵写真をふんだんに使ってインドの不思議をお話します(博物館料金:大人300円)。 |
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8月15日(日)
夏休み第2週目。急に思いたって、夕方から斑尾高原にドライブしてきました。
このあたりは、かつてはオシャレ系カフェや雑貨店のメッカだったところ。
ところがこの日、私を出迎えてくれたのは、「CLOSED」の札が下がり、扉が固く閉ざされたショップの数々だったではありませんか。
夏休み半ば(しかも日曜日)の19時30分だというのに、思ってもいなかった静けさ。
かつてこの地では、毎夏のように華々しくニューポート・ジャズフェスティバル・イン・斑尾(こんなイベント)が開催されていたんですよ。
あの夏の賑わいは、どこへ行ってしまったのでしょう。 |

静かな静かな斑尾高原。自由の女神が淋しそう…… |
8月16日(月)
今日は長野市の実家へ行き、母とおしゃべりしてきました。
特に何を話したというわけでもないのですが、ただただ、のんびり。
こんな時間も、いいものです。 |

実家にて。母が家庭菜園で育てた野菜を、おやつがわりにいただきました |
8月19日(木)
ところで、私が山小屋にいる時に仕事をしている書斎は、こんな感じの部屋です。
築200年近く経った家を大改築した家で、すべてがアンティーク。
木の家だから、まさに家が呼吸している感じなんですよ。
大事に手をかけてあげれば、まだまだ優に100年以上は使えることでしょう。
ちなみに、写真に写っている奥の部屋は、来年あたりフローリングにする計画中なう(笑)。 |

書斎のいつもの風景。右端のパネルは、むかし某ファッションビルの「夏のイメージウーマン」に
選ばれてテレビCMに出ていたときの等身大マミリンパネル。大掃除をしたら出てきました(笑)

書斎には漏れなくブー&パンが付いています(特に机の下にいる確率大) |
8月19日(木)
山には色んな生き物が棲んでいます。
先日も、早朝の4時頃でしたか、森のほうから突然、
「ギャ―――ッ!!!」
という、血も凍りつくような断末魔の悲鳴が聞こえてきたんです。その音に一旦は目を醒ましましたが、
「ああ、あれは比較的大型の鳥がイタチに殺された、その最期の声だな。気の毒に」
と思い、森に向かって合掌してからまた寝ました。
今朝は、ブロックの中に入っていた巨大な蜘蛛(おそらくイオウイロハシリグモと思われ)を見かけました。私の姿を見るとあわててスタコラサッサと逃げて行きましたが、そのときによく見たら、前脚でしっかりと餌のコオロギ(半分食べかけ)を抱えていたのが、健気というか、不憫というか。
さらに、そのすぐ横の葉っぱの上には、大きな青虫。
この子もやがては華麗なアゲハ蝶に変身するんですね。鳥に狙われないよう、頑張れ! |

庭の住人たち(※みかん星人はサイズ比較のために置いたメモリースティックです) |
8月20日(金)
そういえば、ここまでうっかり書き忘れていましたが、山に来てからというもの、毎日のように近隣の温泉に通っています。
まあ、わざわざ書かなくても、賢明なる読者の皆さまは、もうとっくに気づいていらっしゃったことと思いますが(笑)。
このあたりには300円〜500円ぐらいで入れる日帰り温泉施設が10か所以上あるため、まさにより取り見取りなんですよ(笑)。
今夜は野沢温泉に足を伸ばしました。さすがは源泉、まろやかな湯質はピカ一です。 |

(左)野沢温泉に13ある外湯のうちのひとつ、十三堂の湯 (右)その真向かいの閻魔堂

ぼんやりしていたら通り過ぎてしまいそうな小さな入口。マナーを守って入湯しましょう♪ |
8月21日(土)
今日は長い1日でした。まずは娘(LiA)と一緒に父の兄(つまり伯父)の家まで足を伸ばし、ご先祖さまのことなどを色々と尋ねてきました。
……というのも、実はこの夏、娘と私は家系図づくりに凝っているのです。
それも、かなり大規模なヤツを。
伯父は、当年とって85歳。実家(鈴木家)の最長老です。
その上の代はもう誰も残っていないため、古いことを知りたければ伯父に聞くしかありません。
とはいえ伯父も高齢です。
そろそろ記憶が覚束ないのでは……などと心配していた私がバカでした。
この日、靴を脱いで家に上がった私に向かい、伯父が涼しい顔で放った第一声は、
「おっ。今日は胸に3匹のシーズー犬がプリントされた赤い横縞の長袖シャツに、ブタの鼻の柄の靴下か(笑)」
いきなり、この鋭い指摘。
……っていうか、それ以前に、思いっきりヘンなファッションでゴメンナサイ(爆)。
実は、伯父は元警察官で、しかも長いこと鑑識課にいたんですよ。
昔からとびきり観察力が冴えている人でしたが、その能力は少しも衰えていないみたい。
おかげで家系図づくりは、この日1日で驚くほど進展しました(感謝、感謝)。
さて、そのあとは実家から母をピックアップし、母&娘と一緒に温泉へ。 |

今夜はこの温泉です。ガラ空きでした。まさに貸し切り状態! |
……さらにそのあとは、シャンプーした髪もまだ乾ききらないうちに、今夜の花火大会が行なわれる飯縄高原の霊泉寺湖に向けて、山道をGO!
この花火大会を見るのは今年が初めてだったのですが、花火の打ち上げ会場と駐車場がかなり遠い位置関係にあってパーキングから先は無料シャトルバスに乗らなければならないなんて、現地に着くまで少しも知りませんでしたよぅ!(泣)
いや、それ以前に、駐車場に至る道が細〜い一本道なので、その段階ですでに大渋滞。
かなり時間に余裕を持って出かけたにもかかわらず、パーキングにすらたどり着けないうちに花火の打ち上げが始まってしまい、道路からは音は聞こえても花火自体は見えないという、ちょっと悲しい事態になってしまいました。
そのあとのシャトルバス乗り場も長蛇の列だし(しかも、バスに関するインフォメーションは、ほぼゼロ)。
……とまあ、いやはやどうしてワイルドな花火大会でした(苦笑)。
来年以降にこの花火大会へ行かれる方は、かなり思いきって時間を前倒しにして行動されることをオススメします。 |

(左)駐車場と花火大会会場を結ぶシャトルバス乗り場 (右)あたりは一面の蕎麦畑でした


隅田川花火大会から数えて、この夏4度目の「玉屋〜」「鍵屋〜」(笑) |
8月22日(日)
長野へ帰る母を、近くの無人駅まで送ります。
このあたりは1時間に1本しか電車が来ないので、乗り遅れたら大変なんです。
でも、ローカル線って風情があっていいですよね。私は好きだな。
それにしても山の夏の短いこと! 駅舎のまわりには、早くも秋の気配が感じられましたよ。 |

電車を待つ母。本人の希望により顔はヒミツ。
娘の欲目で見ると、まあまあカワイイです(笑)

無人駅から電車で帰るおばあちゃんをじっと見送るパンダ

野に咲く花々が初秋の気配を告げていました |
8月23日(月)
というわけで「あっ」という間に2週間が過ぎ行き、今日はもう東京へ帰る日です。
山小屋の生活リズムがすっかり身についてしまったところなので、
「東京はさぞかし暑いだろうなあ……」
と思っただけで、8月31日の小学生さながらの気分。
しかしオトナがそんなことを言ってもいられないので、早朝に山小屋を出発。関越自動車道を黙々とひた走っていると……一瞬チラッと路傍に見えたのは、なんと「星の王子様」の文字だったではありませんか!
そういえば、この先の寄居パーキングエリアに今年6月、世界初のテーマ・パーキングが誕生したんですよね(ネットニュースその他で読んで知っていました)。
それを思い出して急に元気になり(我ながら単純(笑))、勇んで立ち寄ってみましたよ、その名も“Aire de Repos Le Petit Prince a Yorii”(星の王子様パーキングエリアin寄居)。
時間が早すぎたため店舗は閉まっていましたが、なんとも可愛いパーキングです。暫くこの場所にとどまっていただけで、かなり気分がアップしました。それに、フランス語の勉強にもなったしネ(笑)。
L'essentiel est invisible pour les yeux. (Saint-Exupery)
本当にたいせつな物は目には見えないんだよ。(サン・テグジュペリ)
……いい言葉です。
東京から近いので、近いうちにぜひ、お店が開いている時間帯にもう一度訪ねてみようと思います。 |

世界初の“テーマ・パーキング”こと、関越自動車道(上り)寄居PAにて

何から何までLe Petit Prince(星の王子様)の世界! |
東京に戻った初日は、あまりの暑さにへばってしまいましたけどね。
以上、私の山小屋日記でした♪ |
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪

満タン、お願いしま〜す♪
(※前号までの写真はこちらからご覧ください) |
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