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2008年9月15日号(第309号)
今週のテーマ:
この夏、最初で最後のプールへ
★ お し ら せ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日更新)。第5回は「生きるための勇気」。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 昨日は中秋の名月(十五夜)でした。
 暦の上では、もうすっかりディープな秋でございます。
 
 実はですね、この夏は私、2つほどやり残してしまったことがあったのですよ。

 1つは、花火大会
 もう1つは、プール遊び

 このうちの「花火大会」のほうは、 当初の予定だと少なくとも2回、大きな大会を見に行くはずだったのです。

 ところが8月14日に予定されていた千曲川河畔納涼花火大会(長野県飯山市)は激しい雷雨のために中止。次いで8月30日に予定されていた相模原納涼花火大会(神奈川県相模原市)も、集中豪雨で河川敷が水浸しとなり、有料観覧席が確保できないという理由で中止。

 ……大自然が相手では仕方ないと諦めるしかありませんが、それにしても予定していた花火大会が2つとも流れてしまうなんて悲惨な事態は、これまでの人生で初めて

 私は晴れ女のはずなんですけどね〜。やはり異常気象には勝てなかったようです。

 「花火大会」はそんなわけで見事に撃沈
 で、もうひとつの「プール遊び」のほうはと言いますと、新品のタンキニを用意して、

I'm ready! いつでも行けます!」

とばかり張り切ってスタンバっていたのです。
 しかしスタンバってる時に限って、なかなかチャンスが巡って来ない!(苦笑)

 花火と水着は、言ってみれば最強の夏の風物詩
 その2つをクリアできないまま夏を終わらせるのは、ちょっとくやしい

「2つのうち、せめて1つでもクリアしてあげないと行く夏が成仏できないのでは? 夏を立派に成仏させてあげるのも私の役目」

という素晴らしい方便を思いついた私は、何が何でもプールへ行くことにしたのでした(強引でスミマセン)。

 相棒は、例によって娘のLiAです。

 ところがルンルン気分で勇んで出かけたとしまえんには、「本日はお休みさせていただきます」の非情な文字が……。

な、なんだって〜っ!?
ショックのあまり、私にはこんなふうに
見えています(笑)
 しかも、その翌々日(9月12日)に再度出向いてみたところ、一昨日は見かけなかったこんな看板が……。

としまえん…ご縁がなかったのですね
 ……というわけで年増園としまえんには見事にフラれてしまいました。

 だがしかし、そんなことで諦めてしまうほど我々はヤワじゃありませんよ(なにしろインドで鍛えられてますからね、逆境には強いんです(笑))。

 としまえんのことは即刻忘れ、次に目指した場所は「よみうりランド」。

 こちらのプール営業日は9月15日までとのことで、まさにギリギリセーフで間に合いました(ふ〜、危ない危ない)。

 しかしギリギリだろうと何だろうと、とにかく入ってしまえばこっちのもの(笑)。
 閉園時刻いっぱいまで、プールと遊園地の両方を遊び倒して参りました。
  
まずは3種類のスライダーを攻略。いちばん短い直線のスライダーが、シンプル
に見えて、実はいちばんスピードが出せてスリリングでした


  
しかし水に突っ込む時の衝撃が凄いので、水着が脱げかけてしまう危険があり
ます(笑)。モロ肌脱げていないか、水から出る前に要チェック。なお、右写真の
オデコを見ると、この日の私がほとんどアザラシと化している様子が伺えますね


  
フリーパスで入場したので、ついでに遊園地のほうも遊び倒してきましたよ〜。
当然、ジェットコースターも全種類制覇!



オフシーズンにつき、どの乗り物も待ち時間ゼロ。
なんというか…久々に贅沢な気分を味わいました
 そんなこんなで徹底的に遊んだせいでしょう、プールから出たあとはまるで憑き物が落ちたように、

夏よ、さようなら♪

という爽やか気分になっていました。

 先週はこのほかにもいくつかイベントがあったので、メモしておきましょう。

 まず、明治学院大学同窓会「東京ヘボンクラブ」の創立50周年記念パーティー。

 明治学院は日本最古のキリスト教主義の私学で、その前身はヘボン式ローマ字を考案したヘボン博士が開設した「ヘボン塾」(1863年創立)です。

 この塾からは、後に総理大臣となった高橋是清(たかはし・これきよ)など、当時の日本を背負って立った大物が何人も卒業しているんですよ。

 「東京ヘボンクラブ」の名前も、もちろんこのヘボン博士/ヘボン塾に因んでいます。

東京ヘボンクラブ創立50周年記念パーティーにて。前列中央で花束をもっていらっしゃる方は今月で
99歳の誕生日を迎える平林武雄名誉教授。その左隣が金井信一郎元学長。私は後列左端にいます



元学長の金井信一郎先生と。90歳を過ぎておられる
ことが信じられない頭脳明晰ぶり+酒豪ぶり+紳士
ぶりに脱帽しました!
 次に、青山の「Hy's」というリストランテで開催された高野山カフェにも行って参りました。

 首都圏に住む人たちに高野山の魅力を広めることを目的とした「高野山カフェ」は、高野山真言宗の総本山である金剛峯寺(こんごうぶじ)をはじめ、南海電鉄や高野山観光協会などの共催で行なわれた5日間限定イベント

 会場となった「Hy's」は、普段はイタリアンのリストランテなのですが、この5日間のみ高野山カフェに変身〜!
 精進料理がなんとイタリアンに脚色されていたのが印象的でした。

 食事のほか、高野山の般若湯を使ったカクテルもメニューに載っていましたよ。

 ちなみに「般若湯=はんにゃとう」とはお寺の隠語で「お酒」のことです。私は次の仕事があったのでカクテルは飲みませんでしたが、どんなお味だったのかなぁ?

 こうした食事のほか、「高野山カフェ」では真言密教の独特な瞑想法である「阿字観」の体験コーナーや声明のライブコンサートなども開かれ、空海の世界をちょっぴり体感できる仕掛けでした。

 高野山カフェは来年も開催されるかも知れませんから、「高野山に興味はあるけど現地まで行くのは無理」という方は、こうしたイベントをご利用になるのもいいかも知れません。
  
東京・青山に期間限定(2008年9月3日〜7日までの5日間)で姿を現した「高野山カフェ」。
※阿字観瞑想が行なわれた部屋は写真撮影禁止につき、今回は食事の写真だけup!


  
(左)デザートの「胡麻豆腐と季節のマチェドニア」はナント茄子入り (右)高野山精進料理イタリアン風(?)
ちなみにどちらもベジ・メニューです。周囲のテーブルからは「意外にイケる!」という声があがっていました
 「高野山カフェ」のあとは、東京都板橋区にある真言宗の名刹・安養院さんへ。こちらで行なわれた板橋区仏教会総会において、1時間ほどチベット仏教の歴史と現状に関する講演をさせていただきました。

 なにしろこの日は板橋区内のお寺の総会ですから、各宗派のお坊様が勢揃い
 同じ仏教でも、宗派によってしきたりや風習が微妙に違うそうですが、小さなことにこだわらずお互いに連携し合っていらっしゃる姿は素晴らしいなと思いました。

 ちなみに、私が首から掛けているのは高野山大学からいただいた半袈裟です。
 よく見ると「」という文字が金糸で織り込まれていて、なかなか洒落たデザインなんですよ。

 一般社会では、ビジネスマンがきちんとした席に出るときは白いYシャツの上にネクタイを締めるのが常識ですが、お寺に上がるときも、ごく普通のワンピースなどの上に半袈裟を掛けるだけでフォーマルな装いになるんですよ。

 最近はお寺に呼ばれることが次第に多くなってきたので、念のためバッグの中には半袈裟と数珠を入れて持ち歩くようにしています。

 バッグには、このほかに懐紙と古袱紗と白いソックスも入っていまして、これは突然お茶席に呼ばれたときのための最低限の持ち物です。

 ……まあ、このあたりのラインナップは若い頃には持っていなかったモノばかりですが(笑)、ある程度の年齢になったら「知りませんでした」で済まされないことも多々ありますからネ。要は備えあれば憂いなしってことでしょう。
  
板橋区仏教会の総会で、各宗派のお坊様を前に「チベット仏教の歴史と現状」について講演
 というわけで文字どおり「あっ」と言う間に、9月も半分終わり。

 今月末にはスコットランド出張の予定が入っていますので、それまでは修士論文の完成に向けて書斎に籠ろうと思います。

 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


お気に入りのお昼寝スポット(ちなみに
ピンクの象さんは「ピッチー」と言って、
我家に来てかれこれ20年になります)

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2008年9月15日
山田 真美
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