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2012年1月19日号(第439号)
今週のテーマ:
95歳からのメッセージ+12歳へのメッセージ
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中。第34回のテーマは「インドマジックで被災地に笑顔を[2]」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
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 今週はちょっと不思議な週です。

 ……といっても今日はまだ週半ば(木曜日)なのですが、今週はなにしろイベントが満載。一度の日記では、とてもすべてを書き切れそうにないので、ここで一応区切って週前半のことを書いておきますネ。

 先週の予告通り、月曜日に95歳の元零戦パイロット(長野市在住の原田要さん)をインタビューしてまいりました。

 原田さんは真珠湾攻撃とミッドウェー開戦に(ただし2度とも攻撃部隊ではなく艦隊を守るための護衛部隊として)参加された経験を持つ元海軍士官(中尉)です。
 
元零戦パイロットの原田要さん(95歳)と
 今回、原田さんのもとを訪ねた最大の理由は、同じく零戦パイロットでカウラ事件の際に突撃ラッパを吹いて先陣を切って亡くなった南忠男(本名・豊島一)が取った行動について、同じパイロットの視点からご意見を聞かせて欲しいと思ったからでした。

 零戦パイロットになった方の中には、子どもの頃は負けん気の強い腕白坊主が多かったという話を色々な場所で聞きます。それが本当であれば、南忠男という男が取った行動には零戦パイロットならではの理由づけがあったかも知れません。

 原田さんなら南忠男の行動に何らかの分析を加えてくださるのではないかと、私は期待したわけです(そして私の期待どおり、原田さんは実に示唆に富んだ、まさに目からウロコが落ちるようなお話を聞かせてくださいました)。
 伺ったお話の内容は博士論文を通じて大切に紹介させていただきたいと思います。

 それにしても、戦後は長野市内で幼稚園を経営なさり、園長先生として何千人という子どもたちを育ててきた原田さんの、

「私は子ども達に救われました

というお言葉を聞くにつけ、私はどうしても頭の中でこんな想像を巡らしてしまうのです。

「もし、今も豊島一が生きていたら、今頃はどこでどんな人生を送っていたのだろう。1919年生まれだから今年で93歳。戦後もずっと故郷の香川県に住んでいただろうか。それとも、英語が得意で血気盛んな彼のことだから、海外に出て一旗あげて、今頃は世界を股にかけて活躍する人になっていただろうか」

 それは、どこかノスタルジックで、ちょっと切ない私の片想いなのでした。合掌。
  
(左)亡くなった戦友が祭られているお仏壇の前で (右)原田さんから頂いたご著書
 原田さんにお会いした翌日、火曜日には、今度は私が山小屋を持っている北信濃にある秋津小学校の小学6年生を対象に講演会をして参りました。

 先生からお願いされたタイトルは「12歳の子どもたちに伝えたいこと」。

 時間をたっぷりとっていただいたので、色々なお話ができましたよ。楽しい英語の学び方・ブータン国王の戴冠式の様子(パワーポイントを使って写真もたくさんお見せしました)・インドクイズ(インドの大統領などの写真を見せて子ども達に誰か当ててもらいました。なんと校長先生と担任の先生まで参加してくださいました!)・インドの算数(実際にインドの小学生が使っている算数の教科書を学習)などなど。

 そして、まとめのお話として、

(1)夢はかなえるためにある。夢の種が見つかったら、枯れないように水をやって、栄養をあげて大事に育て、大きな花を咲かせてください。それができるのは自分だけです。

(2)人生には、つらい時は必ずあります。どんなにつらい時でも、他の人たちから「絶対無理」「できっこない」と否定されても、自分だけは自分の味方でいてあげてください。

 この2点を約束してもらいました。
「あとのことは忘れちゃってもいいから、これだけは忘れないでね」と言って。

 そのあと子ども達が書いてくれた感想文と当日の写真を頂きましたので、先生からご許可をいただいて下に掲載します。 
 私達ひとりひとりが12歳の心をいつまでも失いませんようにという、自戒と、励ましの意味を込めて。

 ではでは、皆さま、今日も良い1日を♪
 
秋津小学校の6年生のために講演するマミリン先生(笑)
Mamilyn Sensei giving a lecture for the sixth graders:)
【 秋津小学校の6年生が書いてくれたお礼状兼感想文 】

◎インドと日本の文化や教科書の違いがよく分かったのでよかったです。
真美さんありがとうございました。(大輝君)

◎山田真美さん、いろんな事を教えてくれてありがとうございました。
私はブータンの事はぜんぜん知りませんでした。もちろんインドの事もぜんぜん知りませんでした。
ただ一つインドについて知っていることといえば「インドといえばカレー」ということでした。
でもインドでは私たちが今日本で食べているような「カレー」というものはないことを知りました。
いろいろ教えてもらえたのでためになりました。ありがとうございました。(真衣さん)

◎インドの算数があんなにすすんでいるなんて思わなかったです。
山田さんはよく知っていて、英語がペラペラでした。(蒼紫君)

◎山田さんの話を聞いて、英語をおぼえると世界の友達もできると聞いたので、
ぼくもおぼえて世界のいろいろな人たちと話したいです。
今日はブータンのことやインドのことをくわしく教えてくれてありがとうございました。(新宝君)

◎インドの学校は99×99までやっていてとてもすごいと思った。
自分の住んでいるとこの上にすごい人がいたということにびっくりした。
とてもいいお話を聞かせてもらってよかったと思います。(佑生君)

◎山田真美さんのおかげで英語が好きになれそうです。ありがとうございました。
ぼくも英語をうまく話せるようにします。インドの99のだんまであるということがとてもおどろきました。
インドはとてもめんどくさいんだなあと思いました。(昂二朗君)

◎ぼくは山田さんのブータンやインドの算数の話を聞いて、世界は広いなあと思いました。
今後何回か外国に行きたいです。(草太君)

◎山田真美さんのお話を聞いて、いろんなことを知りました。
私は真美さんが「英語は楽しい」みたいな話を聞いて、私は苦手な英語をがんばろう
思いました。本もいただいたので読んでみようと思います。私も真美さんのようにはずかしがらず、
はきはきどうどうと話せるように少しずつ、他の勉強もがんばりながら、
努力していこうと思います。(美奈さん)

◎山田真美さん、いろいろな国のことを教えていただきありがとうございました。
わたしが知らない事も分かったのでよかったです。インドの話は特にびっくりしました。
インドの国の人だったらわたしは今ごろどんな人になっているかなと感じます。
今は将来の夢は決まってないけど、決まったらそれにむかってがんばりたいです。
本当にありがとうございました。(優衣さん)

◎山田真美さんの話を聞いて、真美さんは英語をおぼえて、いろいろな国に行ってすごいと思いました。
ブータンの王様に会ったのもすごいと思いました。子どものころ、英語が話せる人がまわりに
いなかったのに、大人になって英語を教えられる人になったことがびっくりしました。
いろんな国で仕事をしていること、世界の国のいろんなところに友達がいるのがすごいことだと思いました。
(紗奈さん)

◎山田真美さんの話を聞いてたくさんのことが分かりました。あと英語のお話もしてくれました。
真美さんは発音がすごくきれいだなと思いました。英語を中学の時からしか習って
いない
のにおぼえられてすごいと思いました。将来の夢のことも話してくれました。
真美さんは将来の夢をかなえられたのですごいと思ったし、わたしも夢をかなえたい
思いました。(萌翔さん)

◎山田真美さんのお話を聞いて、「英語はすごいなあ」と思いました。
真美さんはいろいろな国に行っていてすごいと思いました。英語がペラペラですごいと思いました。(絢女さん)

◎ブータンのことやインドのすごいところがたくさんわかってよかった。
今後の英語とのむきあいかたもわかった。山田さんのおかげで、あまり好きでない英語が
好きになれそうです。ありがとうございました。(成尚君)

◎とてもブータンやインドのことがいろいろわかったのでよかったです。
とてもたのしかったです。(大地君)

◎話を聞いていろんな国の事を知れたし、いろいろな事が知れたのでお話を聞いてよかったと思いました。
わたしは何でもかんでもとちゅうであきらめないようにしようと思いました。
山田真美さんは中1から英語の勉強をしたのにペラペラですごいと思いました。
いろいろなことを教えてくれてありがとうございました。(千華さん)

◎英語が話せるととても便利だなあと思いました。インドの子どもは小さいころから
勉強するなんて、すごいと思いました。いろいろな国に行っていてすごいと思いました。(竜生君)

◎ぼくに夢がまだありません。でも真美さんのお話を聞いて、ぼくも夢を見つけてやっていきたいと思いました。
すぐには見つからないかもしれないけど、がんばっていきたいです。見つかったときは忘れないように
夢の花をからせないようにがんばっていきたいです。
お話をきいて心にすごくジーンときたのは、本の力で人の命を助けたということです。
本は人に勇気をあたえるなんて、すごい職業だと思います。(昂駿君)

◎インドやブータンのお話を聞かせてくれてありがとうございました。お話を聞いてびっくりしたことや
すごいと思ったことがたくさんありました。英語の話を聞いたときとてもすごいと思いました。
真美さんの本の題名はなんか気になったので、今度読んでみたいです。
わたしも自分の夢をかなえられるようにがんばります。(愛加里さん)

◎山田真美さんのお話を聞いて、今からいろいろなことをやっていけば世界が広がるということなど、
たくさんの話を聞けてよかったです。まだわたしの知らないことがたくさんあるんだなあ
と感じました。今からがんばりたいと思います。ありがとうございました。(彩香さん)

◎ずっと夢をおいかけていこうと思いました。とても勉強になりました。
今後のために、ずっとおぼえていたいです。(奈々さん)

◎今日の話で山田さんていい人だなと思いました。
いろいろ教えてくれてありがとうございました。(智也君)

日本では考えられないことでもインドではふつうということと、
アメリカのレストランで一人で食べている人に声をかけるなど、知らないことがたくさんあったけど、
いつかは一度だけ外国に行って、体験したいなあと一しゅん思いました。
外国のことをたくさん教えてくれてありがとうございました。(由侑さん)

◎山田真美さんは外国に行ったときのいろんなことをお話ししてくれました。
中でもおどろいたのはインドの学校では九九が最高で99のだんまで暗記しているということです。
わたしは時々、10のだん以上を全部暗記できたらすごいなあと思ったことがあるけど、
それをふつうにやっているインドの人たちはどんな頭をしてるんだと思いました。
いろいろなお話をしてくれて、ありがとうございました。いろいろ学べてよかったです。(圭那さん)
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪



雪上車に乗ると、なぜか真剣なまなざし

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2012年1月19日
山田 真美
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