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2007年5月13日号(第263号)
今週のテーマ:
もうじき浅草散歩1,000回達成
★お知らせ★ 友達でサーカス興行師の大島幹雄さんが自腹を切って不定期刊行している『THE ART TIMES』の第2号が発行されました。今回は「インド魔術」特集で、巻頭には「魅惑のインドマジック」と銘打った大島さんと山田の対談が掲載されています。この冊子を抽選で5名様にプレゼントいたします。ご希望の方はメールで boosuke@badboy.co.jp まで奮ってご応募ください(件名は「魅惑のインドマジック希望」とお書きください)。締め切りは5月18日、発表は5月19日更新の「週刊マミ自身」第264号で。
  
(左)『THE ART TIMES』の表紙   (右)大島さんとの対談「魅惑のインドマジック」より


 皆さま、お待たせいたしました。初夏の到来を告げる三社祭のシーズンが、今年も巡って参りましたよ♪

 今年の三社祭は、5月18日〜20日の開催です。

 かく言う私は、この期間、真言宗のお坊様がたとご一緒に岡山・広島方面へ旅行に出かけており、留守。今年は三社さまの御神輿を見物することが出来ません(うーん、残念)。

 三社祭は伝統ある江戸文化を今に伝える、見ているだけで元気になるイベントです。

 まだご覧になったことのない方は、一度はこの時期の浅草にいらっしゃって初夏の風物詩を味わってみてくださいネ。

 三社祭の公式サイトはこちらからご覧ください。

 私自身はブースケの散歩で、平均して週3日は浅草寺まで歩いていますから、インドから帰国してからの6年間で約938回も浅草寺を詣でた計算になりますか。

 一言で938回と言いますが……我ながら驚くべき数字です。

 というわけで今日は、三社祭の前哨戦(?)ということで、昨日ブースケと一緒に歩きながら携帯カメラで撮影した浅草界隈の風景を何ショットか披露いたしましょう。

 まずは浅草名物の花やしき

 浅草寺のすぐ裏手にたたずむ花やしきは、日本最古の遊園地(1853年開園)。
 遊園地フリークならずとも、話のタネに一度は訪れてみたい隠れた名所です。

 どの作品だったか忘れてしまいましたが、花やしきは確か江戸川乱歩の小説の中にも登場したんじゃないかな?
 当時としては最新鋭の機器を備えたハイテクでオシャレな遊び場として描かれていたように記憶しています。

花やしきのマスコット(名前は確か
ビーちゃん)と高さ60mのフォール
 ちなみに私は大学1年生のときに憧れの先輩と一緒に(ほおずき市へ行ったついでに)花やしきまで足を伸ばし、ローラーコースターに乗ったことがありました。

(ひょっとして、いい感じになるかな〜?)

などと期待したのも束の間。その直後に焼きそばを食べたのが敗因でしたネ〜。
 先輩に向かってニコッと可愛く笑ったつもりが、先輩から返ってきたのは、

「おまえ、歯が海苔だらけだぞ」

という苦笑まじりの一言。

 こうして私の淡い恋は、青海苔とともに玉砕。思えば惜しいことをしたものです(爆)。
 そんなおバカな経験があるので、お年頃の娘(21歳)と息子(15歳)には、

初めてのデートで焼きそばに青海苔をかけちゃダメよ〜。何故ならば〜」

と、当時の状況を克明に説明しながら、うるさく教育している私なのでした(笑)。

 なお、花やしきの公式サイトはこちらです。

雷門近くにある人力車の発着所。
「ワンちゃんと一緒に乗れますよ〜」
と声をかけられる毎日です(笑)
 それにしても浅草界隈って、あらゆる物が新旧入り乱れて共存しているって感じの場所ですよネ。

 なにしろかつて日本一の盛り場だっただけに、いわゆる「普通の近代化」を遂げるのは非常に難しい町であるとも言えるでしょう。

 適当にカメラを構えてシャッターを切っただけでも、

 *人力車とマンション群
 *ビル群と古い民家
 *仏壇屋とエンパイア・ステート・ビル(笑)

というように、ひとつの絵の中に新しい物と古い物が渾然一体となって写るんですから、面白いったらありゃしません。
 知れば知るほどシュールというか、不思議な空間です。
   
 ビルの谷間に取り残された民家     下町のエンパイア・ステート・ビル?
 浅草は、強いて言えば、町のそこかしこに魔法の四次元ポケットが隠されているような感じでしょうか。

 西暦2007年ではない別の時間が流れているような、街角から今にもヒョイと黒マントを羽織った怪人二十面相あたりが登場しそうな。

 そう言えば、これは少し前に本当にあったことですが、夜遅くにブースケの散歩で浅草へ行き、演芸ホール近くの狭い道を直角に曲がったところ、黒いロングマントを羽織った怪人が暗闇からいきなり現われて、

「ギャッ!」

と驚愕したことがありました。

 しかしよくよく目を凝らして見れば、黒マントの人は、有名なマジシャンの北見マキ先生(お友達)だったではありませんか。

「な〜んだ真美ちゃんか。驚いた〜」

と先方も胸を撫で下ろしていらっしゃいましたが、いやはや、一時は本当に怪人二十面相かと思いましたよ。
(先生のほうでも、私を魔女か物の怪だと思われたかも知れませんが(笑))

 ……とまあ、既に1,000回近く散歩しているというのに、散歩のたびに未だに何か新しい発見がある。
 一粒で何度でも美味しい、実にお得な町なのです。
  
昔懐かしい量り売りの駄菓子屋さん    交差点にはいきなりコックさんの頭
 そんなわけで次の週末は、時間のある方はぜひとも三社祭へお越しください。

 そして、ご自身のブログを持っていらっしゃる方は、後楽園や安芸の宮島あたりを観光している私の代わりに三社祭のレポートをしてくださると、とっても嬉しいです(笑)。

 ではでは♪

※なお、浅草に関しては以下のブログも書いております。お暇なときにご笑覧ください。
 「三社祭」 週刊マミ自身第176号
 「浅草探検隊」 週刊マミ自身第92号
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


うつむくブースケと顎を上げるパンダのコントラスト
(この写真が2人の関係を全て物語っている!?)

※前号までの写真はこちらからご覧ください
事事如意
2007年5月13日
山田 真美