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2009年5月22日号(第335号)
今週のテーマ:
ノーリードの犬に噛まれた!
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です。第14回のテーマは「女子力不足」(5月28日更新予定)。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 皆さま、事件です。

 昨夜遅く、近所の公園をブースケと散歩中に、藪のなかから飛び出してきた大きなスピッツ犬にいきなり噛まれました。

 噛まれたのはブースケの首(から背中のあたり)と、私の左足(ふくらはぎの膝に近い部位)。

 相手の犬は、許せないことにノーリード(手綱を付けていない状態)でした。

 この間、スピッツの飼い主は約5メートルほど離れたところにいて、どうやらのんびり携帯で電話をしていた模様。

 幸い、たまたま近くを通りかかった目撃者の女性が一緒に激怒してくれたこともあって、スピッツの飼い主はすぐに自分の名前と電話番号を提示しましたが、もしも飼い主が悪質な人間でその場からドロンしてしまったら、まさに踏んだり蹴ったりだったでしょうね!

 傷が浅かったことだけが、不幸中の幸いでした。

 とは言え、温厚を絵に描いたようなブースケが生まれて初めて、怒りを露わにして吠えていましたから、噛まれたときはよほど痛かったし、また口惜しかったのだろうと思います。

 しかしまあ、犬をノーリードで散歩させるなんて常識はずれも甚だしい。言語道断ですよね!
 愛犬家のひとりとして、こういうマナー違反は絶対に許せません

 ちなみにノーリードは飼い主の義務違反であり、明らかな犯罪です。

 「東京都動物の愛護および管理に関する条例」によれば、リード(手綱)の使用義務を怠った飼い主には、1日以上30日未満の身柄拘留、または1,000円以上10,000円未満の罰金が科せられるそうです。

 また、私が飼い主を告訴すれば、飼い主は過失傷害罪(親告罪)に問われることになります。

 事件を知った友人たちからは、

警察と保健所に訴えるべきじゃないのか?」

という意見も多数寄せられているのですが、(犬が人を噛んでいるので)もしも私が保健所に訴え出ればスピッツは殺処分なのだそうです。

 今回は、スピッツの飼い主が(自分の犬が人間や他の犬を噛んでいる現場に遭遇したためか)さすがに反省はしているようですので、保健所に届けることは、とりあえず保留にしました。

 その代り、スピッツの飼い主に対しては、

「本当に犬が可愛いなら二度とノーリードにするな。本来なら保健所に通報されて、おたくのスピッツは殺処分を受けるところなのだということをちゃんと認識しなさい。公園には色々な人がいるのだから、犬を放し飼いにしてはいけないことぐらい常識として肝に銘じなさい」

キツく説教しました。

 それにしても、可哀そうなのはブースケですよ。

 傷が浅かったとはいえ、何も悪いことをしていないのにいきなり大きな犬に噛みつかれて、どんなに怖かったことか。トラウマが残らないと良いのですが……。

 そんなわけで、まあ、人生色々ありますね。
 ともあれ感染症が怖いので、これから病院(犬猫病院と人間の病院)へ行ってきます。

 皆さんも、ノーリードの犬には十分に気をつけてください!


【追記】(5月22日記)
 上の日記を書いたあと、犬と人間それぞれの
病院へ行ってきました。診療結果は、

(1)ブースケの状態
 驚いたことに、ブースケはスピッツの攻撃をうまくかわしたらしく、
治療を要する傷はなしとのことでした。獣医さんのお話では、犬同士の場合、噛まれても意外にうまく敵の攻撃をかわして、実際には傷にならずに済む場合があるのだそうです。
 また(一般的に言って)
サイズの大きな犬ほど、歯の先は丸っぽくなる。歯の先が丸ければ、噛みついても「刺さる」というより「押しつぶす」感じになる。今回のスピッツは(スピッツにしては)大きなカラダでしたので、おそらく歯の先がさほど尖っておらず、そのためにブースケの皮膚が破れないで済んだのではないかと先生は仰っていました。

(2)私の状態
 私は、左足に
外傷と内出血があるので、傷口の処置と破傷風予防ワクチンの注射を受け、5日分の抗生物質(内用薬)をもらって来ました。
 今日から5日後には
傷の予後を見てもらうため、3週間後には破傷風ワクチンの2度目の接種を受けるために、またまた病院に行かねばなりません。

 
原稿の締め切りなど仕事が山積している多忙なこの時期、本当に迷惑千万(!)な話です。

【追記 2】(5月24日記)
 今週の日記を読んでくださった読者さんから、
「最近、ノーリードの犬が自分の
近所でも増えています。癒されるのでつい触ってしまいます」
というメールをいただきました。

 これはとっても
危険なことだと思います。よく考えてください。ノーリードで犬を散歩させるということは、その犬がフンをしても処理をせず、道に飛び出して交通事故を誘発する危険性や、他の犬や人を噛むかも知れない状況をも黙認しているということですよ。

 そもそも、ノーリードで犬を飼うこと自体が
無責任極まる行為なのです。
 そういうふうに犬を飼っているような人は、事件や事故が発生したときの対応も無責任になりがちでしょう。

 ですから、いくらノーリードの犬を見て「
可愛い♪」とか思ったとしても、絶対に触わったりしちゃダメですよ。
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


これは少し前のブースケ。噛まれた以降は、
まだ写真を撮っていません


(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2009年5月22日
山田 真美
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