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2011年7月10日号(第424号
今週のテーマ:
暑い夏に日本の教育の未来を考える
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中。第32回のテーマは「娘の結婚に想う」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 またまたご無沙汰してしまいました。
 相変わらず分厚い専門書を山ほど抱えて信州の山小屋と東京宅を行ったり来たりしております。

 その対比があるからこそ特に強く感じるのでしょうが……今年の東京は暑いっ!

 もうね、半端じゃありませんよ。歩いているうちにカラダがドロドロに溶け出して、そのままアスファルトの中に吸収合併されてしまうのでは!?

 ……そんな怪獣映画の一シーンのようなイメージが脳内にユラユラと陽炎のように立ち上っては消える今日この頃でございます。

 ですから信州に帰って来るとホッとします。5日ぶりに東京から戻った昨夜などは、夜中に思わず冬用のパジャマを着てしまったほどの涼しさでした。

 さて今回の東京は、メインは当然、お茶大での勉強です。
 ビシバシしごかれてまいりました。つくづく研究って面白い。

 そのほか、インド関係の2つの講演会の講師を務めさせていただいたり、お友達の講演会を聞きに行ったり、オーストラリア関係のミーティングをこなしたり、さらには飲み会が2つもあったり……と、なかなかの忙しさでしたよ。

 初日の仕事は講演会です。さまざまな企業の社長さんたちが集まって何十年も続けていらっしゃるという老舗の勉強会、その名もNew Intelligence Bureauさんの第416回例会でインドの話をして参りました。
  
New Intelligence Bureauでの講演会風景
 講演会のテーマは「現代インド事情〜21世紀を開く鍵はインドにある!
 具体的な内容としては、

(1)インドに関する「基礎知識」クイズ
(2)インドの強さには理由がある(インドの数学教育の本当の凄さは「九九」ではない!)
(3)インドに進出する時に忘れてはならないこと
(4)国民文学『マハーバーラタ』に見るインド人気質

の4つの小テーマを軸に、個々の具体例をお話ししたのですが……1時間はあっという間でした。
 インド5000年の魅力をお話しするためには、もう少し時間が欲しいところです。

「インド人は他人の水筒から勝手に水を飲むし、オバサンは列の先頭に割り込むし、誰もめったに『ありがとう』や『ごめんなさい』を言わない。でも怒ってはいけません、そこには深い理由があるからです」

という実例から入って、インド人の「カルマ」に対する考え方を説明し、インド人の人生目標がいかに中国人と異なっているかをお話しました。
 ビジネスの最前線で活躍していらっしゃる皆様だけに、すぐに話が通じるのはさすが!でした。

 その翌日は、とある興味深い講義を聴講するために東大工学部に潜入いたしました。

 いちばん驚いたのは、学生が男ばかりだってこと(笑)。
 二番目に驚いたのは、うたた寝している学生の多かったこと!

 夕方からは仲良しの亜由子さんと一緒に、この夏初めてのビアガーデンへGO!
 場所は、新宿の京王百貨店屋上でございます。

亜由子さんとビアガーデンに行かないと夏が始まらないのだ!(爆)
 この日の飲み会には、本当は全部で6人が参加したのですが、写真をアップして良いかどうかの確認を取り忘れたので、本日は掲載を自粛いたします(苦笑)。

 その翌日は博論指導ゼミがあって、夜は友人と新宿のベトナム料理店へ。
  
このワインはかなり癖があったけど、食事は◎でした♪


  
 そのまた翌日は、別の博論指導ゼミのあと、オーストラリアのクイーンズランド州政府観光公社へ。カウラ事件の研究の進め方に関して色々とご相談に乗っていただきました。

 さらにそのまた翌日は、明治学院同窓会世田谷支部の総会で基調講演。
 テーマは「女性から見た不思議の国インド」でした。

 約50名の参加者中、インドへ行ったことのある人はわずか1人ということでしたが、皆さんそれは真剣なまなざしで話を聞いてくださり、講師冥利に尽きました。
  
右の写真はカメラに向かって手を振っているわけではなく、「この答えがわかった人、
手を挙げてください!」とオーディエンスに問いかけているところ
 ちなみに明治学院は私の母校で、前身であるヘボン塾の開設から数えると2013年に創立150周年を迎えます(詳細はこちらをご覧ください)。

 ここでちょっと話が飛びますが、私は前々から「今すぐ教育をどうにかしないと日本は滅びる」というかなり強い危機感を持っており、そのためには学校を根本から変える必要がある、しかし公立学校でそれをやるのは実質的に不可能なので変えるなら私学しかない、と思い続けてきました。

 明治学院の前身は、アメリカ人宣教医師のヘボン博士ご夫妻が横浜に開いたヘボン塾でした。
 卒業生のひとりである高橋是清は第20代内閣総理大臣を務めています。

 当時のヘボン塾は、総理大臣を輩出するほど力があって輝いていた学校だったわけです。

 その後、ヘボン塾は男子部と女子部に分かれ、男子部は明治学院・女子部はフェリス女学院になりました。さらにその後、明治学院は共学校になって現在に至ります。

 で、これは私の勝手な見解ですが、明治学院は戦後に選ぶべき道を誤ったんじゃないかなと。
 要は日本の教育界に迎合しすぎたため、ヘボンならぬ平凡な学校(おやじギャグ失礼!)になってしまったのではないかと、そのように感じている次第です。

 しかし、そのように抜群に血統の良い学校である明治学院がくすぶっている現状は、日本全体にとっても実にもったいないこと。ここを建て直すことができれば、ひょっとすると日本の教育を再生するひとつの突破口を見出すことが出来るのかも知れません。

 ……とまあ、ずいぶん大きな話で本当に恐縮ですが、最近は毎日そんなことを考えております。

 インドの教育の志の高さをつぶさに見ている私の目には、日本の教育界が迷走している現状に怒りを覚えますし、このままだと日本が沈没する可能性は非常に高いとも思っています。

 幸いにも明治学院の同窓生には高い志を持った人が数多くいますから、皆で力を合わせれば何かできるかも知れません。いや、やらなくてはいけない。

 この暑さの中、こんなことを考えてますますヒートアップ(苦笑)している昨今なのでした。
 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


キューピー人形に興味津々!

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2011年7月10日
山田 真美
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