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2010年3月8日号(第377号)
今週のテーマ:
音楽隊・仏語・展覧会x2・茶の湯
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新)。第22回のテーマは「美人病にかかる(前編)」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 最近の出来事をまとめて書こうと思ったところ、タイトルがカオスなことになってしまいました。

 でも本当にこのタイトルどおり、楽しくもカオスな日々を過ごしているんですよ。

 先日、数人でお酒を飲んでいたときのこと。目の前に座った友人からいきなり、
「マミリンさん、ご自分を四字熟語に喩(たと)えたら、何がピッタリだと思いますか?」
と聞かれ、何も考えず反射的に口から飛び出した答えが「天変地異」。

 ……我ながら、「なんじゃそりゃ〜?!」(爆)

 さて、昨年の11月に長野市一日消防長を務めさせていただいてから4か月。

「今度、消防団音楽隊のコンサートがありますから、ぜひ聴きに来てください」

と消防団長の千野長重さんからお声をかけていただき、音楽大好き人間である私は喜んで長野へ行ってまいりました。

 ところがコンサートが始まり、ステージに登場した指揮者の顔をみたとたん、私の目は点に。
「あれっ!? タクトを振ってるのは、もしや同じ中学校にいた籾内君?」

 はい、そうなんです。消防団音楽隊の隊長は、なんと中学校の同窓生だったのでした(但しクラスは別)。

 予期せぬ再会。さすがは故郷。

 しかもコンサート終了後の懇親会では、私の誕生日を祝うサプライズ企画が用意されているし。
 なんだかとっても感動的な1日でした。関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

[※一日消防長の体験をつづった昨年11月の日記はこちらからご覧いただけます]
  
(左写真)右から、峰村博消防局長、私、千野長重消防団長 (右写真)昨年11月に一日消防長を
務めたときにお目にかかった女性消防士の皆さんたちも、わざわざ挨拶に来てくださいました



音楽隊のコンサートの様子。黄色い着物を着て「笑点」の物真似をしているのが同窓生の籾内君です


  
(左)コンサート後の懇親会にて、左から千野団長、私、音楽隊の籾内(もみうち)嘉彦隊長
(右)昨年11月に一日消防長の身の回りの世話などをしてくださった千野嘉子さんと
 コンサートが終ったあとは、そのまま東京へとんぼ返り。
 フランス語の師匠である江澤昭先生の、文化学院における最後の授業に出席です。

 江澤先生は明治学院の仏文科を卒業されたあと、ソルボンヌに留学し、そのあとはNHKのフランス語放送でアナウンサーをなさった方。さらに、NHKをお辞めになったあとはお茶の水にある文化学院で長く教鞭を取られましたが、このたび退職ということになりました。

 本当に長い長いフランス語人生を歩まれてきたわけで、それだけでも尊敬に値します。
(ちなみに奥さまもフランス語の先生)

 江澤先生、お疲れさまでした。生涯現役で、これからもずっと活躍を続けてくださいネ。
 Nous ne nous sommes jamais ennuyes parce que votre lecon francaise a ete tres drole toujours. J'espere que vous continuerez a nous enseigner le francais de meme que vous avez fait, Professeur Ezawa!

フランス語の師匠である江澤昭先生(中央)を囲んで、右から順に江澤先生の教え子で詩人の
天童大人さん、レミちゃん、ミズエちゃん、ユウイチさん、私(お茶の水の文化学院にて)
 さらにこのあとは、友人の個展がふたつ。

 ひとつは、昨年の日食ツアーでお世話になった種子島の陶芸家・野口悦士さんの個展(会期/3月3日〜7日、場所/南麻布の「ギャラリー旬」)。

 ちなみに私は種子島で野口さん作のぐい飲みを買い求め、実に使いやすいので今も毎日それを使っているのですが、別の人の話によれば、

「デザイン的にも機能的にも、野口さんの醤油さしは秀逸ですよ!」

だそうです。
 ……次回は買うぞ、野口さんの醤油さし(笑)。

陶芸家の野口悦士さんと
 もうひとつの展覧会は、日本文化デザインフォーラムでご一緒の画家・寺門孝之さんの個展(会期/3月1日〜4月20日、場所/寺門孝之ギャラリー)。

 天使の絵などで既に定評がある寺門さんですが、実は、現在公開中の映画『人間失格』のなかで、画家志望の主人公が描いたという設定の絵をすべて描いていらっしゃるのが彼なんです。

 今回の展覧会ではそれらの作品がすべて展示されるとご本人からお聞きしていたので、早く見たくてウズウズしていたのでした(笑)。

 展覧会初日の夕方遅くに会場へ伺ったところ、会場にはなんと『人間失格』をお撮りになった荒戸源次郎監督がいらっしゃったではありませんか(ハッキリ言って超ラッキー)。
 ワインなどいただきながら、荒戸監督ご自身の太宰観など貴重なお話を聞かせていただきました。

 また会場にはサエキけんぞうさんもいらっしゃり、話が弾むこと弾むこと。

 実は私、個人的に太宰の作品は軒並み嫌いなんですが、寺門さんの絵はむしろ太宰の世界を遥かに突き抜けた向こう側にあるように感じました。

 展覧会は寺門孝之ギャラリーにて4月20日まで開催予定だそうです(入場無料)。
 お近くを通りかかられましたら、ぜひお入りになってみては?

※「寺門孝之ギャラリー」
 東京都港区北青山3の5の19 LEMONTREE OMOTESANDO BLDG. 4〜5F
 電話 03-5771-5201
 地下鉄表参道駅A-3から徒歩1分(青山通りに面した建物です)

(右から)映画監督の荒戸源次郎さん、画家の寺門孝之さん、私、ミュージシャンのサエキ
けんぞうさん。この写真をご覧になった寺門さんいわく、「なかなかに妖しい探検隊のよう
ですね」。っていうか寺門さんの頭から後光が差している……と思ったら観葉植物だ(笑)
 さてさて、最後は定番の茶の湯です。
 荒井宗羅先生の門下に、このたび友達の唄淳二さんが入門されました。

 荒井先生から「山田さん、唄さんのお隣に座って、色々と教えて差し上げてくださいね」という至上命令(?)が出たのをいいことに、早速先輩風を吹かせてあれこれ指導させていただいた私。

 ……指導内容が間違ってないといいんですけど(爆)。

 目下、私の妹弟子である大野さんが初めてのご出産&育児のためにお休み(※赤ちゃんのお誕生日は私と同じ2月27日!)になっているのですが、タイミング的には、ちょうど大野さんと入れ替わったような感じで高田由梨さんと唄淳二さんが新たに入門なさり、お教室はますますグレードアップ中です。

 そして、お酒の内容もますます充実中(なにしろ唄さんはワインの輸入代理店の社長さんですから(笑))。

 というわけで、ますます進化するおちゃけ教室、もとい、お茶教室なのでした(笑)。
  
(左)唄さんは今日がお稽古初日 (右)東(とう=お茶を点てる人のこと)役の私


  
(左)半東(はんとう=東のアシスタント)役を務める高田さん 
(右)今日から釣釜。春ですねぇ(ちなみに「釣釜」は春の季語ですよ)


  
お稽古が終って茶碗をワイングラスに持ち替えた先生と、みんなのグラスを激写する林さん
 そんなこんなでカオスな日々でございました。

 今日から始まる1週間は、基本的にはおとなしく書斎に引きこもっている予定。
 ゆっくり執筆に専念したいので、誘われても飲み会には出ません(キリッ)。その分、来週の誘惑を心待ちにしたいと思います(笑)。

 花粉症の皆さまには、今年もつらい季節となりました(私はギリギリ持ちこたえております)。
 くれぐれもご自愛くださいネ。

 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


春のせいか、最近とっても眠たがりなパンダ

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2010年3月8日
山田 真美
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