旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
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2011年9月30日号(第430号
今週のテーマ:
魔法少女ジニア日印友好マジックツアー[1]
  
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 日印芸術研究所主催、山田真美プロデュースにより開催いたしました、14歳の“文化大使”こと魔法少女ジニアによる日印友好マジックツァー2011は、お蔭さまで大成功のうちに幕を閉じました。

 この場をお借りいたしまして、マジックショーを見に来てくださったすべてのお客さまと、ツアーをサポートしてくださった後援団体をはじめとするすべての皆さまに深く御礼申し上げます。


【MAGIC TOUR EVE】 マジシャン来日まで
 *チラシ・ポスター制作 *鳩の入手 *スタッフ用Tシャツ制作など

 今回のマジックツアーは純粋な文化交流事業であり、出演者、運営者などすべての関係者がボランティア参加というイベントでした。マジックショーそのものが観覧無料であったことは言うまでもありません。

 諸々のコストを最小限に抑えるため、とにかく出来る限り「自分たちで手づくり」することにいたしました。

 例えばチラシやTシャツのデザインを外注すると結構なお金がかかってしまいますから、これらは(シドニー在住のプロのデザイナー)に頼み、Tシャツ作成そのものも自宅で内職しました。

スタッフが着るTシャツを自宅(信州の山小屋)で手づくり
 一番大変だったのは、実はマジック用の鳩の入手でした。運搬コストや検疫を考えると、ジニアがムンバイの自宅で飼っている鳩を連れてくることは実質不可能。

 どなたか日本のマジシャンから鳩を借りるのが理想的なのですが、なにしろ生き物ですし、見ず知らずの外国人に大事な鳩を貸してくださる方がいらっしゃるとも思えません。

 どうしようかと頭を抱えていたところ、幸いにも日本クロースアップマジシャンズ協会田代茂先生が、無償で4羽の鳩を貸してくださることになりました。

 田代先生は代々続く医家の跡を継ぐ内科のドクターで、高名なマジシャンでもあります。私は今から11年前に、ジニアの姉・パール(当時11歳)を日本に招いたことがあるのですが、そのときパールを連れて田代先生にちょっとだけお目にかかっているんですね。そのことを先生はよく覚えていてくださって、今回、本当に気持ちよく鳩を貸してくださったのでした。

 まさかの友は真の友。心から感謝感謝です!


【DAY 1】 魔法少女ジニアとその両親が来日(9月18日)
 
*成田空港へ出迎え *プチマジックショー@日蓮宗常圓寺
 
 諸々の準備がようやく終わったところで、いよいよジニア達の来日の時がやって参りました。
成田空港まで迎えに行ったところ、エアインディアは例によって「遅延」(汗)。コーヒーを飲みながら1時間ほど待っていると、暫くして飛行機は到着しましたが、肝心の3人が待てど暮らせど出て来ません。やがてエアインディアの関係者が誰一人いなくなってしまっても、3人は出て来ません。

 もしや
税関で何かトラブっているのでは? かなり心配になってきた頃、満面の笑みをたたえて、まずはジニアのパパ(プロマジシャンのメリー・ブンガラ氏)が現われました。続いてジニアとママ(カイザード)が

「やっほ〜♪」

と手を振りながら登場。聞けば、エア・インディアが気をきかせて「プレミアム」のタグを付けてくれた彼らの荷物は、一番初めに飛行機から取り出されてフロアに置かれていたにもかかわらず、彼らは3人揃いも揃ってフロアに置かれた大量(!)の自分達の荷物に気づかず

「荷物が出て来ない!」
「まさか紛失したとか?」

と焦りまくっていたとのこと。
 自分の頭に載せたメガネを「婆さんや、わしのメガネはどこかのう」と言いながら探すお爺さんのコントじゃあるまいし、
のっけから心臓に悪いったらありません(苦笑)。 
  
ちなみにパパが持っているスティック(マジックの道具)は、実はムンバイ空港で早くも
一度紛失し、大騒ぎになったという“いわくつき”だそうです。いやはや何とも(汗)


  
空港からリムジンバスで新宿へ。宿となる常圓寺さんは新宿駅から徒歩3分
という便利な場所にあるのですが、このとおり歩道橋に行く手を阻まれました!


  
常圓寺さんに到着。入り口にはこんな車が停まっています。「ロータス・カフェ」。「コーヒー・
写経セット500円」。「コーヒーを飲みながら心安らぐプチ写経」。素敵なお寺だと思いません?


  
(左)ご住職の奥様と歓談 (右)ちなみにこの日、新宿駅周辺はお祭りで大変な賑わいでした
「常圓寺さんには10日間以上もお世話になるのだから、せめてもの御礼のしるしにマジックを見ていただきましょう」

ということで、その夜、急きょ、お寺の皆さまを対象にプチマジックショーを開催いたしました。

 常圓寺さんは、普段はお坊さまが20人近くおられる大きなお寺なのですが、なにしろマジックをすると決めたこと自体が突然でしたし、この日はお彼岸に近いこともあって、外出中のお坊さまも多かったのです。来られる方だけが駆けつけて下さいました。

長旅の末、しかも軽い時差ぼけの中、ジニアもパパも頑張ってくれました


  
常圓寺さんには、国際結婚なさったお子さんやブラジルなどからの留学僧もいらっしゃり、
とても度量の広いグローバルなお寺という印象を受けました
【DAY 2】 こどもの城公演と原宿散策(9月19日)
 
*マジックショー@こどもの城 *原宿散策(竹下通りに大喜び) *鳩は一足先に宮城へGO!

 今日は敬老の日ということで、全国的にお休みです。東京はお天気も上々。この分だと、こどもの城にはかなりの人出が見込まれそうです。
今回のツアーにおける最初のショー(昨夜と違って完全版)ということで、パパもジニアも朝から緊張気味です(特にパパが)。

 どうしても早く現地入りしたいというパパの要望により、
予定より1時間も早く会場に
到着し、黙々と準備を始めました。

 友人の一迫さん(仙台へ鳩を運ぶ担当)と平川さん(ビデオ撮影担当)も早くからお手伝いに来て下さいました。
 また、茶道教室でご一緒だった大野さんは1歳半の娘さんを連れて、中学時代の同窓生・厚子さんはわざわざ長野から遊びに来てくれるなど、とにかく心強いったらありゃしません!

 しかも、こどもの城さんの広報が大変よく行き届いていたため、ショー開始の1時間前には三々五々と人が集まり始め、30分前には待ちきれない子ども達で一杯になったため、会場を開くことに。

14歳のインドの女の子のマジックショーを見るためだけに、今日はわざわざ来たんですよ」

と言う方もいらっしゃり、改めて「ジニアはみんなに期待されているんだなあ」と再認識。
  
青山の「こどもの城」。あちこちにチラシやポスターが貼られ、広報バッチリ!


  
しかも自分専用のドレッシング・ルームまで用意していただき、
ジニアは大喜びです(人生で初めての出来事♪)



マジックショーはナマモノ。準備に何分かかるかは、そのときによって変わります。私はMC(司会)
になって、「みんな、マジックって見たことある?」などおしゃべりしながら時間調整を図っています


  
ショーの始まり。ジニアがどんどん衣装を早変わりさせながらマジックをするので、子どもたちはビックリ!


  
紙吹雪を飛ばすと黒い布に文字(ガンバレ日本)が現れるマジックも大好評でした


  
振袖→ピンクのドレス→タキシード→サリーと早変わりしながら、パパとの掛け合いでショーを完了



ママ(普段はエアインディアの客室乗務員さん)も合わせた3人に大きな拍手をいただきました



ショーを終えたパパ、いきなり大道芸人さんをつかまえて「お金が
増えるマジック」を披露しはじめました。芸人さんもビックリ(笑)



日本に着いて以来、ジニアはあまり食欲がなく周囲を心配させましたが、
表参道でソフトクリームをペロリとたいらげたあとは食が進む、進む!


  
竹下通りにて。ブティック「竹の子」のキンキラキン衣装に興味津々のパパと
「この店、まるごと買って帰りたい〜!」と興奮気味のジニア@Pinklatte
 こどもの城でのショーが大成功したことで、ようやく緊張が解けてきたパパとジニア。青山、表参道、竹下通り、原宿と散策し、インドでは見たことのない100円ショップで大量のお買い物を済ませた頃には、すっかり目尻が下がっていたのでありました(笑)。

 今日のショーをもとに、明日からのプログラムはジニアのマジックパパのマジックジニアの日本語おしゃべりマジック「3びきのおさるさん」(脚本・山田真美)という流れで約35分のショーにまとめ上げることが決定。

 明日からの宮城ツアーに備え、この夜はみんな早めに床に付いたのでした。

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▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


パンダもブースケに負けじとばかり
トマトに齧り付いております

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2011年9月30日
山田 真美
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