旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
直前号(スターの死
)は
こちら
から、それ以前のバックナンバーは
こちらから御覧になれます。

2009年7月11日号(第342号)
今週のテーマ:
はじめてのつくば
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です。第15回のテーマは「アンチエイジング」です(毎月28日更新予定)。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 生まれて初めて茨城県つくば市へ行って参りました。

 と言うと驚かれるかも知れませんが、ハイそうなんです。私ったら、なぜか今まで一度もつくばに行ったことがなかったんですよネ〜(自分でも驚き)。

 そう言えば人からも、

「マミリンさんって年がら年中をしているイメージなのに、定番中の定番の場所には行ってなかったりしますよね?」

と、よく指摘されます。

 そう言われてみれば確かに、去年の暮れまで沖縄すら行ったことがありませんでしたし、ハワイさえトランジットで立ち寄ったことしかありません。

 どうも私は普通の人と嗜好が違うというか、ショッピングが嫌いな上に孤独が好きなので観光客が集まる場所は苦手というか……(と言い訳してみる)。

 まあ、それはともかく、今回のつくば行きの目的はと言えば、某研究所でHg(※ハードゲイではありません)に関する調べ物をすることでした。

Hgすなわち水銀に関する調べ物が今回の目的
(某研究所にて)
 ですが、そのことはまだブログに書ける段階ではないので、今日のところは悪しからず。m(_ _)m

 その代わりと言っては何ですが、今回は、ちょっとおのぼりさん気分でつくばの南東約10キロ地点(※アバウトです)まで足を伸ばし、牛久大仏に登ってきましたから、その写真をご披露いたしましょう♪

 牛久大仏は、浄土真宗東本願寺派の霊園の造成に合わせて1993年に建立された阿弥陀如来像です。

 サイズは全長120メートル(うち台座部分20メートル)、総重量4,000トンという特大スケールで、建立当時は世界最大だったんですって(ギネス認定済み)。

 その他のサイズは、左手の平18メートル、顔の長さ20メートル(ってことは五頭身ですね)、目の長さ(横幅のことかな?)2.5メートル、口の長さ4メートル、鼻の長さ1.2メートル、耳の長さ10メートル(すっごい福耳!)人差し指の長さ7メートル……だそうです。

 2008年にミャンマーに129メートルの釈迦立像が完成したため、残念ながら現在は世界一ではありませんが、とはいえ、その存在感はハンパじゃありません。

 要するに街のどこにいても視界のどこかに大仏の姿(の一部または全部)が映っていると申しましょうか……。

高速に乗っている最中から大仏が見えはじめ……


  
高圧線の向こうにも、はたまた鬱蒼と茂った森の向こうにも……


  
……どこからでも見える大仏さん。これが日常かと思うと、かなりシュールです


  
ようやく現地に到着しました。大仏さんとのツーショットを撮るなら、この2か所が
ベストロケーションだと思います(たぶん)


  
これは頭部のレプリカですね。容積は、これで実物の1000分の1だそう!


  
(左)またやってしまいました。コレを見ると、なぜか条件反射で顔を入れてしまうんです(苦笑)
(右)鐘も撞(つ)かせていただけます。ありがたや、ありがたや(ゴーン)


  
ちなみに大仏の胎内はこんな感じ。サイケデリックです。なんだか70年代のディスコみたい!


  
(左)大仏の胎内から見た外の風景 (右)胎内にはこんな写経ルームもありますよ
 正直なところ、行く前はさほど期待していなかった(というか単なる観光スポットめぐりのつもりで臨んだ)大仏ツアーだったのですが、実際に行ってみたら、なかなかどうして面白く、気がつけば予定時間の3倍も滞在しておりました。

 何が私をそうさせたかと言えば、要は、この場所がマジメに遊んでいるスタンスが心地良かったのでしょう。

 宗教は救いであると同時に優れたエンターテインメントであるべきだ、と私は思っているのですが、そういう視点で見たとき、たとえば高野山という場所は密教のテーマパークとして確立しています。

 そして、ここ牛久の大仏の趣向も、なかなかキャラが立っていて演劇的です。

 あ、そうだ。今度、ここへインド人を連れて行ったら喜ばれるかも知れないなぁ。
 なにしろ彼らは、濃いモノが大好きですから(笑)。

 こうして研究所での調べ物と大仏見学をしたあとは、ケーブルカーで筑波山(標高約800メートル)に登ったり、筑波山温泉に入ったりと、筑波の夏を堪能。
  
初夏の筑波山。夏休みには間があるせいか、どこも空いていました(温泉は貸し切り状態だし)
 あっ、そうそう。今回のつくばでは、もうひとつ特筆すべきことがあったんですよ。
 それは、お昼に立ち寄った「クック・バーン」というレストランでの出来事。

 実は、このお店には、友人でマジシャンのスティーブ・マーシャルさんが昨年の「カウパレード2008」に出展した牛のスモーキー・ベス嬢が飾られているんです!

(※この牛については、昨年の夏にもブログに書きました。詳しくはこちらをご覧ください♪)
  
つくば市内のステーキ店「クック・バーン」の看板娘になっているスティーブの牛、その名は
スモーキー・ベス。(※右は昨年の夏、牛を制作中のスティーブを陣中見舞した時の写真)
 赤坂でのカウパレードに展示された90頭ほどの牛たちは、売りに出され、それぞれ買い手が付いて日本中に散らばって行く予定だと聞いていました。

 制作者のスティーブ自身も、自分が作った牛がどこへ行ったかを知らされておらず、もう逢えないだろうと諦めていたらしいのですね。

 ところが少し前のこと、スティーブの親戚の女の子(小学生)が、友達のお母さんが運転する車に乗せてもらってつくば市内をドライブ中に、偶然クック・バーンの前を通過! 家に帰ってから、

「あれは絶対、スティーブおじちゃんの牛だった!」

と言い張ったため、女の子の家族がスティーブにそのことを報告。
 スティーブが半信半疑で行ってみたところ、それは紛れもなくスモーキー・ベスだったのでした(感涙)。

 もう二度と逢えないと思っていたスモーキー・ベスに、まさかこうしてつくばで再会できる日がやってこようとは! つくづく、ご縁ですねえ……。

 私はこの一連の出来事をスティーブから詳しく聞いていたので、

(つくばに行ったら、クック・バーンで記念に食事をしよう!)

と最初から決めていたのですよ♪
 スモーキー・ベスとのツーショットを速攻でスティーブに写メしたことは、言うまでもありません。

 以上、たった1日の出来事だってことが信じられないほど、見どころ満載な人生初つくばでございました。

 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


ブースケがいっぱい!?

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2009年7月11日
山田 真美
※週刊マミ自身の一部または全部を許可なく転載・引用なさることはお断りいたします♪
©Mami Yamada 2000-2009 All Rights Reserved.